第3章を丸ごと捨てる話から、SNS詐欺の啓発回が生まれた
漫画を直している途中で、小説の第3章も考え直したくなった。
すでに第3章「あなたの代わりに同意しました」は全6話できていた。
でも、どうしても入れたい題材が出てきた。
SNSでよくある詐欺。
「生活に困っている人へ数百万円あげます」
と投稿して、DMや外部チャットへ誘導。
「振り込むために5,000円だけ必要です」
払ったら、
「口座が止まりました。解除に20,000円です」
さらに、
「本人確認に50,000円です」
と、名目を変えて延々と取る。
あとは、安く商品を売ると言って配送業者そっくりのフィッシングサイトへ誘導するパターン。
俺はこういうSNS詐欺がかなり嫌いなので、『規約喰い』の中で、物語として読める詐欺啓発回にできへんかとChatGPTへ相談した。
そこで出たのが、
300万円を受け取るはずなのに、 なぜか5,000円、20,000円、50,000円と払い続け、 解約しようとするとさらに金を要求される話。
規約圏のある世界なら、
「一度同意したら、金がなくなっても別の履行を求められる」
という嫌な形にもできる。
ただ、最初の案で俺が一つ引っかかった。
トワが、
「そもそも300万円は送金されていない」
と見抜く。
何を見て?
銀行をハッキングしたんか?
相手の送金記録が勝手に見えるんか?
それをやったら、トワが規約の穴を探す主人公ではなく、何でも分かるスーパーウーマンになる。
なので能力をもう一度整理した。
トワが見られるのは、依頼人本人が見せたスマホ、チャット、振込履歴、公開情報。
銀行内部や犯人サーバーは見えない。
タグは、規約同士の引用や参照を「匂い」で追える。
でも、実際に送金が起きたかまでは分からない。
この制限を先に決めた。
さらにタグについても考え直した。
ここまでのタグ、喋る犬感が強い。
執行体なのに、まだ「執行体だからこそ出来ること」が弱い。
そこで新しい第3章では、敵の執行体がどの条文から生まれて、どの規約を参照しているかを、タグが匂いで逆に辿る役を持たせることにした。
旧第3章は捨てない。
Claudeとも読み直した結果、新しいSNS詐欺編を第3章にして、旧第3章は第4章へ移す方針にした。
本筋と別件の話が一本入る。
その方が、世界にはいろんな規約が普通に存在していることが分かる。
※この日出てきた言葉の説明
・旧第3章: 「あなたの代わりに同意しました」全6話。新第3章追加に伴い、第4章へ移す予定。
『規約喰い』は生成AIを使って制作しています。作品の紹介と話数一覧はこちら。