第2章は、名前と計算ミスを一度捨ててから作り直した
第1章を直したあと、そのまま第2章へ。
最初に考えたテーマは「退会できないサービス」。
退会申請を出しているのに処理が終わらない。使うたびに何かが更新されて、本人は辞めたいのに契約だけが残り続ける。
第1章が「無料」の裏側なら、第2章は「退会する権利」を扱う方向になった。
ただ、章を作る前から俺が止めたところが二つある。
一つはサービス名。
最初にAIが出した名称が「LOOP」系やったけど、現実には読みが近い電動キックボードなどのサービスがある。
内容は違っても、読みや見た目が近すぎる。
わざわざ実在サービスを連想させて、後で面倒になる可能性を残す意味がないので却下した。
もう一つは日付。
依頼人が「17日前に退会申請した」という設定なのに、AIが「48時間で完了するなら2日前には終わっている」という計算を出してきた。
いや、ちゃうやろと。
17日前に申請して48時間なら、15日前には終わっている。
こういう単純な数字のミスでも、そのまま小説に入ると作品全体が一気に雑に見える。
そこで第2章は一度構成を戻し、サービス名も含めて作り直した。
最終的な舞台は「水鏡生活圏統合ID」、通称「水鏡ID」。
玄関、電力、給水、非常通報、宅配、地区内交通など、生活インフラが一つのIDにつながっている街を舞台にした。
章タイトルは「退会できない街」。
全6話の構成を作り、各話を生成した。
この時点で、俺がやっていることは「AIに小説を書かせる」だけではなくなってきた。
AIが高速で案を出す。
俺が現実のサービスとの衝突や、数字、違和感を止める。
また作り直す。
その繰り返しで、少しずつ『規約喰い』のルールが固まっていった。
※この日出てきた言葉の説明
・水鏡ID: 第2章に登場する架空の生活基盤サービス。実在企業・サービスとは無関係。
『規約喰い』は生成AIを使って制作しています。作品の紹介と話数一覧はこちら。