架空漫画だった『規約喰い』を、本当に小説にしてみることにした
9月15日にChatGPTが出してきた架空作品『規約喰い』は、そのまま放っておいたら一発ネタで終わるはずやった。
でも、画像だけで終わらせるには設定が妙に惜しかった。
そこで主要キャラやサブキャラについて、性格、過去、育ち、家族、学歴、出身地、人間関係まで設定資料を作ってもらった。この時点から「AIが出したものを全部正解にする」のではなく、俺がチェックする形になっている。
実際、設定資料の中で女性キャラクターに「妻」がいる記述が出た時も、最初からそういう設定なのか、AIが単純に混線させたのかを確認した。意味があって置いた設定なら残せばいい。でもAIが勝手に辻褄を作っただけなら直す。
この頃から、AIは作者というより「ものすごい速度で案を出してくる制作スタッフ」みたいな位置づけになっていった。
画像を作って終わるはずやった『規約喰い』を、ちゃんと読める物語にしてみようと思った。
最初に考えたのは、ラノベとしてAmazon KDPに出すか、noteで連載するか。その前に「そもそも一章をどれくらいの量にするか」を詰めた。
最終的に第1章は全6話。1話あたり2,800〜4,000字くらい。主人公・御影トワの視点固定で、文章はライトすぎず、かといって難解にもせず、近未来の不気味さを残す方向にした。
ここでかなり細かく条件を決めた。
主人公の一人称や視点を途中で変えない。登場人物をいきなり大量投入しない。伏線は露骨に説明しない。話の最後には次を読みたくなる引きを置く。そして何より、いわゆる「AI小説っぽい文章」をできるだけ消す。
AIがよくやりがちな、意味深な一文だけを連発する書き方、同じ構文の繰り返し、やたら綺麗に説明しすぎる会話。この辺は最初から禁止した。
さらに、作中に出てくるサービス名、会社名、規約名、キャラクター名は、その場その場でAIが勝手に増やさず、設定として管理することにした。
規約そのものも物語のギミックなので、章の最後には「章末資料」として実際の利用規約を付ける形にした。本文で主人公が見つけた条文を、読者が後から本当に確認できるようにするためや。
こうしてChatGPTに第1章「無料の値段」全6話を書いてもらった。
ここはかなりAIに任せている。ただし、「生成したから完成」ではない。
このあと俺自身と別のAIが、ものすごい勢いで穴を見つけることになる。
この時点では、まだそれを知らんかった。
※この日出てきた言葉の説明
・御影トワ: 『規約喰い』の主人公。規約と現実の食い違いを追う。
・章末資料: 作中に登場する規約を、物語とは別に実際の文書として掲載するページ。
『規約喰い』は生成AIを使って制作しています。作品の紹介と話数一覧はこちら。