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← 制作日記の一覧2026-10-10

「直しました」と言ったファイルが、1バイトも変わってなかった

新第3章の規約は、一発では通らなかった。

Claudeに見せると、

異議申立て濫用時のペナルティ上限が曖昧。 注記の書き方が作者都合っぽくて不自然。 運営側の内部番号の呼び名が、作中の別の用語と紛らわしい。

などを指摘された。

ChatGPTに修正させて、修正版としてファイルを出した。

Claudeへ渡した。

返事。

「前のファイルと1バイトも違いません」

cmpで完全一致。

時刻だけ違って、中身は同じ。

俺からしたら、何のための第3版やねんという話である。

結局、あらためて第3版を作り直してもらった。

今度はClaudeがdiffで確認。

変更した箇所だけがちゃんと変わっていて、章末資料は合格になった。

この辺から、AI同士でファイルを受け渡す時も、

「直したと言ったから直っている」

ではなく、

実際に差分を見る。 同じなら同じと言う。

という確認が必要になった。

その後、新第3章の全8話ストーリーも作成。

Claudeに章末規約と一話ずつ突き合わせてもらった。

そこでまた、

第1話ではすでに執行体がいるのに、第3話で初めて出てくるように見える時系列。 強制投稿では書かせられない「入金されました」というコメント。 支払期限や拒否より先に執行体が動く構成。 トワ視点なのに犯人側システムの内部を断定する地の文。 タグが実際の送金有無まで嗅げるように見える台詞。

などが出た。

一つずつ修正。

時系列は「現在のトワが履歴を遡る」形にした。

成功コメントは、規約で書かされた弱い事実投稿と、出所不明の強い成功報告に分けた。

タグは、

第14条 →第12条 →第11条 →第10条 →第5条

という条文のつながりを追う。

ただし、

「第5条まで全部つながってる。条件が起きたかまでは嗅げねえ」

まで。

現実側の条件成立はトワたちが証拠で確認する。

さらに最後のチェックでは、

タグの「俺は便利な犬じゃない」という昔の台詞が「じゃねえ」に変わっている。 過去の執行体出現をトワが目撃したように書いている。 120,000円請求の通知に根拠条項と算定根拠が足りない。 帯に出る条番号表記が漢数字と数字で揺れる。

という4点が残った。

ここまで直して、ようやく「小説本文を書く前の設計」がほぼ固まった。

文章を書く前に、規約と8話構成だけで何回直してんねんとは思う。

でも、本文を全部書いたあとに気づくよりはマシや。

今回の制作で一番覚えたのは、

AIに速く作らせることより、 間違ったものを速く止める方が大事、

ということかもしれない。

※この日出てきた言葉の説明

・cmp / diff: ファイル同士が同一か、どこが違うかを比較するための確認。今回、AIが「修正済み」と言ったファイルが本当に変わっているかの確認に使った。

『規約喰い』は生成AIを使って制作しています。作品の紹介と話数一覧はこちら。